人称と数(Person & Number) — 英語が「誰の話か」を6つに分ける理由

Grammar Guide

人称と数 — 「誰の話か」を6つに分ける

第1・第2・第3人称 × 単数・複数 = 6カテゴリー

日本語では「走る」は誰が走っても「走る」のまま。しかし英語では主語が誰かによって動詞が変化します。この「人称」と「数」の仕組みを理解することが、三単現のsやbe動詞の変化を自然に使えるようになる鍵です。

6つのカテゴリー

単数 複数
第1人称 I(私) we(私たち)
第2人称 you(あなた) you(あなたたち)
第3人称 he / she / it they(彼ら)

第1人称 = 話している本人。第2人称 = 話しかけている相手。第3人称 = それ以外の全員・全て。

KEY POINT | ポイント

日本語では「私が」「あなたが」「彼が」が主語でも動詞は変わりません。英語では第3人称単数の現在形でのみ動詞に -s がつく(三単現のs)。これは英語が主語の「人称と数」を文法に組み込んでいる名残です。

なぜ第3人称単数だけ特別なのか

古い英語(古英語)では、すべての人称で動詞が異なる形に変化していました。しかし長い歴史の中で、英語はこれらの変化をほとんど失いました。

現代英語に残っている変化は:

  • 三単現の -s: he plays, she runs, it works
  • be動詞: am / is / are(現在)、was / were(過去)

逆に言えば、この2つさえ押さえれば、人称と数に関する動詞の変化はマスターしたことになります。

日本語と英語の「人」の扱い方の違い

日本語では「私は」「俺が」「お母さんはね」と言いますが、これらは英語の人称代名詞とは性質が異なります。

DIFFERENCE | 日英の違い

日本語: 自分のことを「お母さん」「先生」「店長」と呼べる(役割名で自称)

英語: 自分のことは常に “I”。役割に関係なく1人称は “I” のみ

日本語: 主語を省略しても通じる(「行く?」「行く。」)

英語は常に「誰が」を明示する言語です。そしてその「誰が」を6つのカテゴリーに分類して動詞の形に反映させます。

you の不思議 — 単数も複数も同じ

英語の “you” は1人に対しても、大勢に対しても同じ形です。実はこれは歴史的な偶然で、元々 “you” は複数形、”thou” が単数形でした。丁寧表現として複数形の “you” を単数にも使うようになり、”thou” が消えた結果です。

アメリカ南部では “y’all”(you all)、イギリスの一部では “you lot” のように、複数の “you” を明示する表現が口語で使われています。

AI LEARNING TIP

AIに「次の文の主語は第何人称の単数/複数ですか?」と練習してみましょう。例: “The students are studying.” → 第3人称複数。人称と数を意識するクセをつけると、動詞の形の選択が自然になります。

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