英語の文章を訳すとき、いまは選択肢がいくつもあります。DeepL、Google翻訳、ChatGPT、そして国産のPLaMo翻訳。どれも無料で使えるぶん、かえって「結局どれがいいの」と迷う方が多いです。それぞれ得意なことが違うので、用途で選べば失敗しません。仕事で英語を読み書きしてきた立場から、正直なところを並べてみます。
「いちばんいい翻訳」は決められない
先に結論めいたことを書いておくと、「全部の場面で勝つ翻訳ツール」はありません。ちょっと意外かもしれませんが、ここを押さえておくと選びやすくなります。
長い契約書を丸ごと訳したいのか、メールを一本さっと訳したいのか、訳したあとに「もっとやわらかく」と直してほしいのか。場面ごとに向き不向きが変わります。まずは4つのツールの性格を見ていきます。
4つのツール、それぞれの性格
DeepL
文章をまとめて訳すなら、いまでも安定して頼れます。無料プランでも月5万字ほど訳せて、ファイル翻訳も月1本まで対応。有料のPro Starterは月1,200円で文字数の上限がなくなり、用語集も使えます。
向いている人:長文・文書をそのまま訳したい
Google翻訳
完全無料で、対応言語の多さと手軽さは群を抜きます。カメラをかざして看板を訳す、Webページをまるごと訳す、といった日常の場面で強い。訳文の自然さでは専用ツールに一歩譲りますが、ざっと意味を取るには十分です。
向いている人:とにかく早く・無料で意味を知りたい
ChatGPT(や Claude)
純粋な翻訳精度というより、「訳したあとに会話で直せる」のが持ち味です。「もっとカジュアルに」「ビジネスメール調で」と注文できて、なぜその訳になるかも聞けます。訳す道具というより、相談相手に近い。
向いている人:ニュアンスを調整しながら仕上げたい
PLaMo翻訳(国産)
Preferred Networks の、日本語に特化した国産モデル。訳文の日本語が自然で、長文でも文体(ですます・である)が途中で崩れにくいのが強み。機械翻訳のAAMT長尾賞(2026年)も受賞しています。無料枠あり、Liteプランは月1,078円。
向いている人:日本語として読みやすい訳がほしい
場面で選ぶ早見表
💡 使い分けのコツ:1本に絞らず、2段構えにすると失敗しません。まず DeepL か PLaMo でしっかり訳して、気になる部分だけ ChatGPT に「ここ、もっと自然にできますか」と渡す。これで「速さ」と「仕上がり」を両取りできます。
まとめ
翻訳ツールは「優劣」ではなく「役割分担」で考えると、ぐっと楽になります。文書をまとめて訳すなら DeepL や PLaMo翻訳、日本語の読みやすさなら PLaMo翻訳、その場でサッとなら Google翻訳、仕上げの相談なら ChatGPT。それぞれ無料で試せるので、自分の仕事に合う組み合わせを2つ3つ見つけておけば十分です。
ひとつだけ補足すると、便利になったぶん「訳に頼りきって英語が読めなくなる」という別の悩みも出てきます。この話は、また次の記事で。
参考・出典
- DeepL Pro 公式 deepl.com
- Preferred Networks「特化型大規模言語モデル『PLaMo翻訳』を公開しました」 tech.preferred.jp
- PLaMo翻訳 サブスクリプション正式リリース preferred.jp