TOEFL ITP 対策

英語II クラスサイト2026年度 | クラス窓口: 志柿浩一郎

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TOEFL ITP は 6月20日(土)に実施されます。配点は200点/500点で、英語IIの成績の4割を占めるテストです。

ここでは「テスト対策」というより、英語を処理する脳の速度を上げるための練習法を置いています。TOEFL ITP が測っているのは、英語の知識ではなく、英語をリアルタイムで処理できるかどうか。知っている単語でも、音で聞いた瞬間に意味が取れなければ、リスニングでは役に立ちません。

TOEFL ITP の構成(知っておくべきこと)

Section 1

Listening Comprehension

50問 / 35分

短い会話 → 質問、長い会話 → 質問、講義 → 質問の3パート構成

測られていること: 音声を聞いて即座に理解できるか。巻き戻しはできない。一発勝負。

Section 2

Structure & Written Expression

40問 / 25分

空所補充 15問 + 誤り指摘 25問

測られていること: 英語の構造を感覚で処理できるか。文法用語の知識ではなく、「違和感」に気づけるか。

Section 3

Reading Comprehension

50問 / 55分

学術的な文章の読解

測られていること: まとまった英文を一定の速度で読んで要点が取れるか。

一番効く練習は何か

9週間で一番点数が動くのは Section 2(Structure)です。 パターンが決まっているので、慣れれば確実に取れます。ただし、長期的に英語力を上げるのは Section 1(Listening)の練習。どちらを優先するかは自分で決めてください。両方やるのが理想ですが、時間が限られているなら、まず Structure で確実に点を取りに行くのが現実的です。

語彙 —「知っている」と「使える」は違う

単語を「見てわかる」だけでは足りません。「聞いてわかる」「読んで止まらない」まで持っていく必要があります。語彙の知識には3つのレベルがあります。

Lv.1 見てわかる
Reading用。日本語訳が浮かぶ
Lv.2 聞いてわかる
Listening用。音の瞬間に意味が取れる
Lv.3 使える
Speaking/Writing用。自分の文に組み込める

TOEFL ITP で必要なのは最低でも Lv.2 です。テスト本番では、知っている単語が音で流れてきたときに「あ、これ知ってる」と思う前に次の文が来ます。処理速度が問われています。

音で覚える語彙学習

• 単語帳を見るだけではなく、発音を聞く・自分で発音する

• 英英辞書(Cambridge Dictionary 等)で音声を確認する

• 1語ずつではなく、フレーズで覚える(”significant increase” — “significant” 単体ではなく)

• AIに「この単語を使った短い会話を作って」と頼んで、音読する(→ AIプロンプト集

TOEFL ITP 頻出語彙の傾向

学術的な動詞

investigate demonstrate establish contribute distinguish indicate

学術的な形容詞

significant subsequent fundamental comprehensive preliminary

学術的な名詞

hypothesis phenomenon methodology implication perspective

接続・論理

consequently nevertheless furthermore in contrast whereas

ポイント: これらの語を音で聞いた瞬間に意味が取れるか? 目で見てわかるだけでは、リスニングでは使えません。Cambridge Dictionary で各語の音声を聞いて、自分でも発音してみてください。

Listening — 音声処理速度を上げる

リスニングの問題は「聞き取れない」ではなく「処理が追いつかない」ことが多いです。音自体は耳に入っているのに、意味に変換する速度が足りない。この速度を上げる練習を紹介します。

1

ディクテーション

短い音声(20〜30秒)を聞いて、一語一語書き起こします。聞き取れなかった部分が「自分の穴」です。最初は TED-Ed の冒頭30秒など、短くてクリアな音声から。全部聞き取れるまで何度も繰り返す。時間はかかりますが、一番確実に耳が鍛えられます。

2

1.25倍速リスニング

普段から少し速い速度で聞く習慣をつけます。YouTube の速度設定で 1.25x に。2〜3週間続けると、通常速度が「ゆっくり」に感じるようになります。TOEFL ITP 本番の音声が楽に聞こえるようになるのが目標です。

3

シャドーイング

音声を聞きながら、ほぼ同時に声に出して繰り返す練習。音声処理と発話を同時に鍛えられます。詳しいやり方は 学習リソース のシャドーイング関連教材を参照してください。

TOEFL ITP Listening のパート別ヒント

Part A(短い会話)

最後の発話者の意図がほぼ答えになります。反語表現(”Wouldn’t it be better to…?” = 提案)や婉曲表現(”I’m not sure that’s a good idea” = 反対)に注意。直接的な意味ではなく、話者が何を言いたいのかを聞き取る練習をしてください。

Part B/C(長い会話・講義)

最初の2〜3文で「何の話か」を掴むのが最優先。細部よりも全体の流れ。メモを取りたくなりますが、メモに集中すると聞くのがおろそかになります。「この話は何について?」「話者の立場は?」を意識しながら聞くと、設問に答えやすくなります。

Structure & Written Expression — パターンを体に入れる

このセクションは「英文法の知識テスト」ではなく「英語の構造に対する感覚テスト」です。正しい英語を大量に読んでいる人は、文法用語を知らなくても「なんか変だ」と気づけます。以下の10パターンは特に頻出なので、例文ごと体に入れてしまってください。

1

主語と動詞の一致

The number of students who enrolled in the course (has/have) increased.has(主語は number なので単数)

「the number of + 複数名詞」は単数扱い。「a number of + 複数名詞」は複数扱い。

2

関係代名詞の選択

The professor (who/which) published the paper received an award.who

先行詞が人なら who/whom、物なら which、所有なら whose。迷ったら先行詞を確認。

3

分詞構文

______ in 1905, the theory revolutionized physics.Published

主語と分詞の関係を見る。theory は「出版される」側なので過去分詞。

4

仮定法

If he had studied harder, he ______ the exam.would have passed

仮定法過去完了: If + had + 過去分詞, would have + 過去分詞。時制のずれに注目。

5

比較構文

The more you practice, the ______ you become.better

the + 比較級, the + 比較級。「〜すればするほど、〜」の構文。

6

倒置

Not only did she finish the project, but she also presented it.

否定語が文頭に来ると倒置が起きる。Not only / Never / Rarely / Seldom など。

7

並列構造

She likes reading, writing, and traveling.

A, B, and C は同じ品詞・形で揃える。動名詞なら全部動名詞、不定詞なら全部不定詞。

8

冠詞と名詞

The information is useful. / I need an advice. → ×

information / advice / equipment / furniture は不可算名詞。a/an はつかない。

9

接続詞 vs 前置詞

Despite the rain, ... / Although it rained, ...

despite / in spite of + 名詞(句)、although / even though + 節(S+V)。混同しやすい。

10

語順

She is a talented young Japanese researcher.

形容詞の順序: 意見 → サイズ → 年齢 → 形 → 色 → 出身 → 素材 → 目的。副詞の位置にも注意。

練習方法: AI に「TOEFL ITP の Structure 問題を10問作って」というプロンプトで無限に練習できます。 → AI プロンプト集

Reading — 止まらずに読む力

TOEFL ITP の Reading は55分で50問。1問あたり約1分。速読が求められているわけではありませんが、「止まらない」ことが重要です。

読んでいて止まる原因は大きく3つ: 知らない単語で固まる / 文構造が取れない / 戻り読みする。それぞれに対応した練習法を紹介します。

1

多読 — わからない語を飛ばして読む練習

とにかく英語を大量に読みます。知らない単語があっても立ち止まらず、文脈から推測しながら読み進める。完璧に理解しなくてOK。量をこなすことで、英語を英語のまま処理する感覚が身についてきます。→ 多読リソース

2

パラグラフの構造に慣れる

英語の段落は「主張 → 根拠 → 具体例 → まとめ」が基本です。最初の1文(トピックセンテンス)と最後の1文を読めば、だいたい何を言っているかわかります。全文を同じ速度で読む必要はありません。構造を意識して、重要な部分とそうでない部分を区別する。

3

設問を先に読む

何を聞かれるか先に把握してから本文に入ると、必要な情報だけ効率よく探せます。全部読んでから設問を見ると、もう一度読み直す羽目になります。「先に設問 → 本文で該当箇所を探す → 答える」のサイクルに慣れてください。

9週間ロードマップ

試験日は6月20日。ここから逆算した学習計画の目安です。全部やる必要はありません。自分の弱いセクションに重点を置いてください。

Week 1-2(4/18 〜 5/1)

語彙の音声化 + Structure 概観

頻出語彙を音で覚え始める。Cambridge Dictionary で発音を確認し、フレーズごと声に出す。Structure の10パターン(上記)を一通り見て、どんな問題が出るか把握する。

Week 3-4(5/2 〜 5/15)

ディクテーション + Structure 演習 + 多読

ディクテーションを開始。1日1回、30秒の音声を書き起こす。Structure の問題を AI で毎日10問解く。多読を1日15分。この時期は「量をこなす」フェーズ。

Week 5-6(5/16 〜 5/29)

リスニング強化 + Reading 時間感覚

リスニングを1.25倍速に切り替え。耳が速度に慣れてくる時期。Reading は時間を測って「5分で1パッセージ + 設問」の感覚を練習。

Week 7-8(5/30 〜 6/12)

模擬問題で通し練習

3セクション通しで時間を測って解く。本番と同じ条件を作る。結果を見て、弱いセクションに残り時間を集中。この段階で新しい勉強法には手を出さない。

Week 9(6/13 〜 6/19)

軽めの復習 + コンディション調整

新しいことはやりません。これまでやった語彙の復習、間違えた Structure 問題の見直しなど。体調を整えることが最優先。睡眠をしっかり取って、万全の状態で本番に臨んでください。

スコアの目安: TOEFL ITP のスコアは 310〜677 の範囲です。英語IIの成績換算式は (素点-310)/(677-310) × 200。例えば 500点なら成績上は約103点/200点。550点なら約131点/200点。550を超えると成績への貢献が大きくなります。詳細は 授業ガイド の成績評価を確認してください。
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