読みたい人だけへ:英語IIを正直に見た話

英語II クラスサイト2026年度 | クラス窓口: 志柿浩一郎
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読みたい人だけへ:英語IIを正直に見た話

このページは、英語IIを受けていて「あれ、これ家でもできるじゃん」「別に意味なくない?」と感じた人、あるいは「先生はこう言うけど、自分はちょっと違う考え方を持っている」と思っている人に向けて書いています。

そう感じる人が一定数いるのは、志柿もずっと知っています。むしろ、よく見ている証拠です。このページは少し踏み込んで書きます。読むと志柿のことが嫌いになるかもしれません。それでも構わないので書きます。

1. 「家でもできるじゃん」は、たぶん正しい

英語IIの課題の多くは、動画を見る、テキストを読む、穴埋めクイズに答える、という形式が中心です。自宅のPC・スマホで物理的に完結できる作業です。だから「わざわざ大学の枠で進める意味ってどこ?」と疑問を持つのは、怠けでも不真面目でもなく、状況を冷静に見ている視点です。

志柿自身、この形式が語学学習として「一番効率のいい形」だとは思っていません。第二言語習得(SLA)の研究分野では、受動的に情報を処理するだけでは習得効果が限定的であり、相互作用・産出・フィードバックを含む学習のほうが効果が高い、という結果が何十年も前から繰り返し報告されています。興味がある人は “task-based language teaching” や “interaction hypothesis” で調べてみてください。自分の頭で判断してもらうのが一番いいと思っています。

2. 教員としての違和感を、正直に

志柿は、今の英語IIというカリキュラムのかたちに、教員として違和感があります。言い方を選ばずに書けば、古いです。10年以上アップデートされていない部分があり、生成AIが一般に普及した2020年代半ばの今、この形式を維持し続けることに積極的な意味を見出すのは、正直しんどいです。

学生が「家でできる」と感じるのは当然で、実際に家でできるからです。自動採点のクイズに答える作業を大学の枠でやる意味が、学生目線でも教員目線でも、だんだん薄くなっています。

「英語できるぜー」と胸を張る教員ほど、現状が見えていない

これは英語教育業界全体に言えることで、志柿の個人的な印象も混じります。「私は英語ができる」と自信満々の教員ほど、AIで英語との距離が激変した今の世界をちゃんと見れていないケースが多い、と感じます。過去の成功体験(受験英語・留学・TOEICスコア)を基準にして、それをそのまま学生に適用しようとする。学生が直面しているのはもう違う世界なのに、です。

志柿は、むしろ英語が嫌いになる瞬間が時々あります。それは、英語という言語そのものが嫌いなのではなく、「英語を教える」ことにまつわる制度・形式・権威性みたいなものに疲れるからです。学生に古い形式を押し付けるために自分の時間を使うのは、正直つらい。

3. でも、先生個人では何も動かない

では志柿は大学内でこのカリキュラムを変えられるのか、というと、変えられません。大学という場所は、教員個人が「これはおかしい」と言っても、構造がすぐに動くようには作られていません。大人の事情というやつです。

「それなら辞めればいいじゃん」と思うかもしれません。それも1つの選択肢で、いつかそうなるかもしれません。ただ、今この瞬間に教室で目の前にいる学生に対して、志柿がやれる範囲でやろう、というのが現時点のスタンスです。

それでも、意味のあることをしたい

だからこそ、無意味に感じる形式を増やすより、意味のあることに時間を使いたいと思っています。このサイトはその1つです。英語との付き合い方について自分が持っている考えを、必修科目の枠の外で、届きたい人に届く形で置いておく。それくらいはやれます。

4. 別の考え方を持っている人へ

ここまで読んで、「それでも自分は今の英語IIの形式で十分だ」「志柿の言っていることには同意できない」「そもそもお前は甘えている」と思う人がいても、全く構いません。

学習方法は人によって合う合わないがあるし、制度に対する感じ方も人それぞれです。志柿の見方が全員にフィットするとは思っていません。合わない部分は無視してください。

5. 違和感を持ったまま進めて大丈夫

「このやり方、本当に力がつくのかな」と疑いながら課題を進めても、単位には影響しません。むしろ、疑いながら進める学生のほうが、その後に自分で学習を組み立てる力を育てやすい、というのが志柿の実感です。

違和感を「不真面目」だと思い込む必要はありません。違和感は、自分が何を求めているかを知るためのセンサーです。そのセンサーを信じて、必修の外側で自分の英語学習を設計してください。そこに志柿はサポートします。

このページについて: 本当に伝えたいことは「学生としては自分の学びを自分で組み立ててほしい」という一点で、そこに着地できればそれでいいです。このページはサイトの目立つ場所には置いていません。気づいた人だけが辿り着く、小さな補足ノートです。
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